5月の旬の魚

ヤマトカマス

 全国的に最もポピュラーなカマス。アカカマスとのわかりやすい違いは、腹びれと第一背びれが同じ位の位置にあること。佐伯市ではまき網や定置網で漁獲され、鶴見市場には年間を通して水揚げされる。アカカマスと比べると水分が多いことから、地方名「みずがます」と呼ばれる。身はやわらかいが旨みが強く、塩焼き、干物、揚げ物等に向く。中でもフライはたいへん美味。生食の場合は酢締めにすると美味い。


マツイカ

 全国的に最もポピュラーな筒イカ。佐伯市ではもっぱら「まついか」(松烏賊)と呼ばれている。多くは夏場にケンサキイカとともに釣られる。お手頃なイカとして知られ、焼きイカや揚げ物等に活躍。地元では日常的なおかず食材として重宝されている。


マゴチ

 夏を代表する高級魚として人気。主に小型底びき網、はえ縄、 釣り等で漁獲される。冬のヒラメ、夏のマゴチといわれるほど 上質な白身。刺身はよく締まった食感と上品な甘みが楽しめる。昆布締めも白眉。後味が良く、夏にふさわしい爽やかな味 わい。煮付けにしても良い味が出る。大型のものは主に高級料 理店向け。中小型のものは市内小売店でも見ることができ、比 較的身近な食材として親しまれている。