“カーボンニュートラルヒジキプロジェクト”で
ヒジキの生産量確保を目指し、
海産資源を拡大、後継者育成に力を注ぎます

近年世界的に注目されているSDGsの視点を取り入れながら、佐伯市では佐伯版SDGsとして「さいきオーガニックシティ」の実現を目標に様々な施策が実施されています。令和5年度~令和9年度に実施される第2次佐伯市水産振興計画では、佐伯市の自然環境を活かしたカーボンネガティブな街づくりに向けて、ブルーカーボンに着目した取り組みを進めることで、基本理念である「環境と調和した水産業の振興」を目指しています。
本プロジェクトは、佐伯市が進める水産振興計画に沿った形でオーガニックシティを実現させる一助となるべく、乱獲などで近年減少を続けるヒジキに対して大分県が推奨するヒジキ増殖の手法を取り入れながら、ヒジキのCO2吸着量を測定することでブルーカーボン化による付加価値向上を目指す取り組みを行っています。

ヒジキ
ブロックでの養殖

大分県農林水産研究指導センターでは、建材ブロックを用いたヒジキの増殖手法を発信することで持続可能なヒジキ漁の確立を啓蒙。海を想う株式会社でも、この増殖手法にてヒジキの養殖を行います。

産学官連携!
ブルーカーボン実現に向けた連携協定を締結

大分県佐伯市鶴見地区において、漁業および漁場を活用したブルーカーボンのクレジット化実現に向けて、大分県漁業協同組合鶴見地区漁業運営委員会と九州大学、佐伯市の3者が2023年1月31日に連携協定を締結しました。

産学官連携

鶴見地区の漁場にて実証実験を行いました

鶴見地区の漁場にて実証実験

鶴見地区における3カ所の漁場において、大分県農林水産研究指導センターが推進する建材ブロックを用いた方法でヒジキの増殖を行い、約1年間かけてヒジキの生長とCO2の吸着量について測定を行います。3カ所とも海底深度2m程度であり、建材ブロック30個(上部面積22.3㎡)を設置予定です。採取時期には1~1.5mのヒジキが出来る予定です。

漁業者の所得向上を図り、
担い手の確保と育成に繋げます

大分県下における海面漁業・養殖業の6割以上を生産している佐伯市は、その担い手である漁業就業者数は平成10年の1,915人から平成30年には1,168人と39%減少していることがデータとして上がっています。
水産資源の減少や魚価低迷によって漁業者の所得が不安定であることが後継者不足の主たる深刻な要因と捉えています。

海を想う株式会社では、近年世界的に注目されているSDGsの取り組みであるカーボンクレジットによりブランディングされる環境に優しい事業で生まれたヒジキで付加価値を向上させ、漁業者の所得向上へと繋がり、後継者確保に資する事業としても力を入れています。

漁業者の所得向上