8月の旬の魚

サワラ

 沿岸の表層に生息。主にまき網や釣りで漁獲される。大きなものは全長1m近くになるが、佐伯市で水揚げされるものは中小型の「さごし」が多い。エサとなる小魚が豊富な佐伯湾では脂ののったさごしがしばしば水揚げされ、これはお手頃ながら、なかなかの美味。和食の基本食材として知られ、塩焼き、煮付け、揚げ物、汁物等さまざまな料理で活躍する。


ケンサキイカ

 夏の夜、佐伯湾の沖合には数多くの漁火が灯る。これらの多くはケンサキイカを狙うイカ釣り船である。集魚灯でイカを集め疑似餌で釣る。一般的に細長い筒状のイカを「筒イカ」と呼ぶが、ケンサキイカは筒イカの中で最高レベルの美味さを誇る高級イカ。身はやわらかくねっとりした食感で、甘み旨みが非常に強い。刺身や寿司にすると最大の持ち味である甘みを存分に堪能できる。また、焼いても甘みが残り柔らかな食感に仕上がる。


イワガキ

 市場に夏を告げる大型カキ。天然物は潮間帯下の岩礁域に生息し、200~500gサイズのものがよく獲れる、中には1kgを超える大物も。鶴見市場に水揚げされる天然物は素潜り漁で採捕したものが主体。また、近年では養殖の取り組みもはじまっている。料理法は蒸しガキや焼きガキが人気。ボリュームたっぷりの見た目はインパクト大。大きな身にかぶりつくと、クリーミーな旨みが口いっぱいに広がり、非常に美味。