10月の旬の魚
ゴマサバ
マサバより暖かい海を好む。マサバによく似ているが、体の断面がやや丸く、魚体の腹側にゴマをふったような小黒点が散在することが多い。夏のゴマサバはとても美味く、マサバに勝るともいわれる。塩焼きや煮付け、揚げ物などさまざまな料理で楽しめる。
ヒラツメガニ
背中にあるH型の白いくぼみから、地元では「えっちがに」と呼ばれる。水深10~350mの砂泥地に生息。甲幅10cm前後になる。主に小型底びき網で漁獲される。カニ類の中では比較的安定して水揚げされる種である。脚には身が少ないが、甲羅の下には身が多い。味噌汁にすると抜群のだしが出て美味い。また、地元では小型のものを素揚げにする。カリカリした香ばしさとカニらしい旨みが楽しめる。
クルマエビ
豊後水道は全国屈指のクルマエビ好漁場。中でも佐伯市は大型が獲れることで知られる。鶴見市場にしばしば水揚げされる全長30cm近い超大型クルマエビは通称「尺エビ」と呼ばれ、食通垂涎の逸品。中小型のものも味の良さで定評がある。主に小型底びき網で漁獲され、水揚げのピークは春と秋の2回。春は中型を主体に大型が混じり、秋は中小型が多く獲れる。寿司、天ぷら、フライ等さまざまな料理で使用される最高級食材である。「踊り」は生ならではの味わいと後味の良さが楽しめる。加熱するとエビ独特の風味と甘みが増し、ひたすら美味。
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